「黒木レイカ」の2024年10月22日のブログ：BARCELONA　桃李(バルセロナトウリ) - すすきの/ニュークラブ・キャバクラ

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黒木レイカ (くろきれいか) [23歳] 熟考の現実主義者

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香る記憶

10/22 20:08

母の匂いは

なぜだか昔から
とても良い。

嫌なことがあった時
喧嘩をした時
怖い夢を見た時

何時いかなる時でも
母の部屋に行き

泣くだけ泣いて
ぐすぐす鼻をすすりながら

母の腕の中へダイブ。

腕の中は温かくて
そのまま眠っていたことを覚えている

あれはきっと
不思議な魔法だった。

私がやたらと
泣き虫だったせいもあるが

姉妹の末っ子と言えば

必殺
『お母さんに言い付ける』
である

おかげで母の匂いを嗅ぐ
確率は高かった

虎の威を借る狐だ。へっ。

たかが2歳差
されど2歳差

幼い頃は
この2年の差が埋まらず
何度泣かされたことか。

しかも大人になって
当時のことを聞いてみれば

『泣き顔が可愛かったから』
という意味のわからない理由である

本当に嫌。

逆にあれで
よくシスコンになったなと
もはや感心すら覚える

とにかく
香りというのは記憶と直結で
なんだか特別。

生きていて
母と同じだ！
と感じたことは今のところない

姉と同じだ！！
と感じたことはある。

私にもあるらしいが
自分ではよくわからない。

私もいつか
誰かの親になったら

落ち着く香りになるだろうか。

そうだと嬉しい。