「黒木レイカ」の2024年8月14日のブログ：BARCELONA　桃李(バルセロナトウリ) - すすきの/ニュークラブ・キャバクラ

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黒木レイカ (くろきれいか) [23歳] 熟考の現実主義者

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先人

8/14 20:20

久々に本を読んだ

昭和を舞台にした
海軍の旦那とその妻の物語だ

昔あるあるのお見合い結婚
旦那はほとんど海の上

次はいつ帰ってきてくれるのか

何があってもおかしくない海の上

そもそも無事なのかどうかすら……

そんな奥さま目線で進む物語は

今ある日常が
どれほど幸せか教えてくれる

亭主元気で留守がいい

私はこちら寄りの考えであるが

それもこれもまずは
『生きて』いてくれなければ意味が無い

そんな当たり前の事実が
重くのしかかってくる。

仕事の話は家族にできない

行く場所も
いる艦も
帰る時期も

何も話せず
何も聞けず

ただ待つ日々は
どちらにとっても辛いものだろう

見送られる側も
見送る側も

数多の涙を流すのだ。

私たちの幸せは
先人の頑張りや犠牲の上で
成り立っている

そのことを忘れてはならない

そう感じた。

紙の中の物語は

誰ひとり欠けることなく
季節が移り変わりゆく。

だが現実は
そうでは無い。

『ただいま』のない
家庭が沢山あったに違いないのだ

幸せな物語を読んでいるはずなのに
泣けてくるのは何故だろう

『まだ生きている』

そんな小さな奇跡を
少しだけ近くに感じるからだろうか。

私が何気なく
今日食べた魚も

今の漁師さんが
命を懸けてくれたからで。

漁師さんに感謝こそすれど

その家族の
不安や祈りまで

私は考えたことがあっただろうか

命の重さを
いまいちど考えさせられた。

感謝して今日も生きよう。