視点がちがうゲームをやってみた。
これはふたりでやるゲームだが
お互いの画面には
違うものが映っている
そのため一般的な協力プレイゲームとは違い
説明力、状況把握能力などが
双方に必要となる。
作者さんは
プレイした二人が唯一無二の親友になればいいな
もしくは壊滅的に喧嘩して
絶交すればいいなと思いながら作った。
そのため
プレイヤーへの愛憎が
純度そのままでぶち込まれている。
と述べている。
結論から言おう。
重い。グロい。
可愛い絵柄とは裏腹に
物語がとんでもなく重い。
終わった後、虚無になるくらい。
しかも謎は解けなかった
(むかえるENDによると思う)
物語は
しっかり練られている。
これは友情話になるのだろうか。
守った友情と
失くした友情。
追い払った化け物は
実は友だった
化け物は泣いていた
何かを伝えようとしていた
だが言葉が通じないため
気付かず戦闘態勢。
泣き叫ばれた時の
あの子の気持ちを考えると
胸が痛い。
フィクションなのに
たまにリアルさがはいってくることで
より気持ち悪さを感じる仕様。
たとえば
エンディングを迎えたあと
疎遠になるところとか。
大人が子供の絵空事を
信じてくれないところとか。
なんとも現実的。。。。
あとは
頭をもがれたり、
複製されて殺されたりする
とにかく死にまくって
理解することから始まるゲーム
相手が自分の見ているものとは
違うものを見ているとわかっていても
疎かになる説明。
なくなる余裕。
こちらが木箱だと言っても
あちらではサイコロだったりする世界。
何度も何度も言葉を変え
相手に伝わるように説明する。
認識の違いを擦り合わせるための
この言葉探しが難しい。
見えない分、
共有しなくてはいけないのに
圧倒的に足りない。
語彙力、理解力。
そしてタイミングを合わせられず
すぐに訪れる死。
何度笑い、驚き
何度叫んだかわからない。
なんで勝手に進むの!!
なんてあわや喧嘩寸前。
状況を理解できなさすぎて
とりあえず一旦死ぬ謎ループ
それらを繰り返した後に残る
達成感と無念さ。
結局、このゲームは
視点が違うと
こんなにも見える世界が違う。
考え方が違う。
まとめると、
見えているものだけが全てではない。
自分の当たり前は
他人にとっての当たり前ではない。
言葉にしないと伝わらない
傍観する第三者も
実は環境要因として関わっている
つまり、他人事ではない。
といったことを
言いたいのだと解釈した。
ついでに
ひとりでは何も解決しない
ということも。
言葉で伝える大切さを思い出すには
良いゲームだった。

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