ブログ『生み出す作者』「黒木レイカ」(2024年11月1日21:24)：BARCELONA　桃李(バルセロナトウリ)

BARCELONA　桃李ニュークラブ・キャバクラ(ニュークラブ/すすきの)
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黒木レイカ (くろきれいか) [23歳] 熟考の現実主義者

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ナイブロ

本日出勤 20:00 ～ 1:00

2024年11月

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生み出す作者

11/1 21:24

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ゼロから物語を生み出す作者は
どこか変わっている

例えば『かぐや姫』

ご存知の通り
ロマンスは成就しない。

やがて天人の迎えがきて

かぐや姫を好いている人々が
どんなに抵抗しようとも

あっけなく
終止符が打たれる。

地球での生活は
よほど楽しかったのだろう。

記憶を消す羽衣を着なければ
天人に戻れないほどである。

そしてこの作者は
お茶目で有名である。

この感動の1コマの中でさえ
おふざけ発作は抑えられていない。

心のこもった手紙をしたため
不死の薬を入れた壺を
準備したかぐや姫。

姫は天人に渡し
天人は頭中将に渡し

頭中将が後に帝に献上する
という謎リレー。

想像してみると
なかなかにシュール。

かたやお爺さんが
永遠の別れに苦しみ

泣いているであろう横で
餞別を律儀に手渡している人々。

滑稽というかなんというか
周りの情緒は一体どうなっているのか。

その後一連の流れが終わり
天人は急いで姫に羽衣を着せる

次いで100人ほどの集団が
ぞろぞろと飛んでいく。

このシーンも
どことなくコミカルだ。

もしも違う作者だったなら
このシーンで終わっていただろう

ストーリー自体も完成しているし

愛は天人まで変えられる
という教訓もしっかり入っている。

まさに笑いあり涙ありの物語だ

しかし、創造した作者は
いつも期待以上。

本来であれば
誰もが欲しがる不老不死の薬。

だが、絶望のどん底に突き落とされた帝は
それを山で処分することを決意。

なんとも最期まで
救いがない話である。

そして人々は山を
『富士』（不死、不尽）と
呼んだとかなんとか（諸説あり）

たとえ本当ではなくても
この作者でっち上げストーリーが

私の中ではホンモノだ。