BARCELONA　桃李 ニュークラブ・キャバクラ(ニュークラブ/すすきの)

漢字の話をしていたある日。










































嫁という漢字は
女に家と書くから




























『女は家にいる……
昔っぽい考えだよね〜』





























そう言い出すは友人A









































『夫の方が悲惨だよ』
『人に二重取り消し線だもの』








































間髪入れずに淡々と被せる友人B










































少しの間を置いて
飲んでた水でむせる私
































『それってつまり
もう人ですらないってｺﾄ!?』

























追い打ちをかけてくる友人C






































素晴らしい連携。





ツボにハマった私は
そこからしばらく苦しんだ














































女の子は話題が
すぐにあっちこっち。






























秋の空レベルで切り替わる































少しぼけっとしただけで
話に置いていかれたこと多数。




































今回の最初は








大人になり
スマホやパソコンばかりで
文字を書かなくなった




























先日 手紙を書こうとしたら
漢字が思い出せなくて焦った……！































これが老いか！？
































とかなんとか言っていた癖に
急に真剣味を帯びた話をしてくる












































これだから友達
辞められないってばよ。



































そうは言っても我々は
あまり優しくない



























『記憶力の低下が著しい』
『若年性きてる』
等々言いたい放題
























老い の全肯定である。




























実際、書かないと忘れるのは当たり前。


















































正直、私も自信はない。
































お互いに
能力の低下があると認めた上で

































次に会う時に手紙を書いてくること
という宿題がでた。






































確かに、定期的に書くことが
大切かもしれない。














































学生の頃以来でこそばゆい。
だが楽しみではある。





























さて、何を書こうかな。

今日は長年の友人の
誕生日だった。















































小１からだから
もう18年……












































時の流れに目眩がする
































誕生日連絡だけは毎年恒例。



































いつも通り近況報告をしていると
やはり出るのは結婚の話。










































またこの話題かぁ……
そういうお年頃ですわね






























そう思っていたら
今回は報告ではなく。


































生憎お互い予定なし










もう一生独身なのではないかと
大きなため息。










































諦めるにはまだ早い。
類友雑談コーナーであった。



































最近周りから急かされるという。





























そのだるさは私にもわかる。






























とてつもなく
よくわかる。





























親を始めとして親戚、友人からの
怒涛の責め。









































挙句、歳下いとこにも
煽られる始末。





































相手がいないというと
『なんでなんでなんで？』



































なんでって……
こっちが聞きたいッつーの






































家と職場の往復しか
していないのがだめなのか？


































あまりにも現実を
見すぎていてダメなのか？？

































それとも単に
性格に問題があるのか？？






























この歳でもう
『愛なんてものは存在しない』
































そう思っている。
目も当てられないひねくれ度。











ギャーギャーワーワー
あーだこーだ




































どれだけ話そうとも
問題は1ミリも解決しない。





































しかし、『友人と話す』
それだけで気持ちが少し楽になる






































同級生と話すことでしか
得られない栄養がある









































最後は決まって
『生きてまた会おう』


































叶う日はいつなのか。
































来年の連絡は
良い報告だと嬉しい。

友人とお出かけ。


































こうして実際に会うのは
結婚、出産祝いをした時以来か。
































久々に会った友人の子は

















もう4歳らしい。
信じられない。













































なんだか時の流れに
グサっときた。





























今回は
友の運転で買い物に行くことに。




























私は後ろで子守り隊。








といっても
何かをする必要もないくらい
常に元気な良い子である。
































最初は人見知りをしていたようだが
徐々に慣れてきたらしく



















帰る頃には
自ら手を繋いでくれるまでになった。

































ニッコニコであのね、あのね













お話してくれる姿が
あまりにも可愛すぎる。

































私は全力で甘やかそうと
ひっそり心に決めた。












































後に甘やかすなと
しっかり友には怒られたが。



































叱るのは親の役目なので……ね。

































子供は可愛い。



































一層感じたのが
帰りの車の中でのこと。






























友が曲がるために
ウインカーをつけていると























その子が私にこそこそ
話しかけてきた。





















『あのね、これね
お家の場所を知ってるんだよ』
と何やら教えくれる

























どうやらウィンカーは
家の場所を指し示している
と思っているようだ





























何その可愛い間違い！！
と心の中で悶絶しながら
運転席を見た

































すると友人が困った顔をしながら
人差し指を当てている






















なるほど。
















私は察して
『凄い車さんだね〜』
うんうん頷く。
















その子は
『そうなの！
この車さん頭良いの！！』

とても嬉しそうだった。













































キラキラ笑顔を前に
私は連続ノックアウト。
























もう君、うちの子にならないか。

































子供の純粋さが眩しい。









































いつか事実を知る時がきても
車大好きでいてほしいな

























































子供は本当に純粋で可愛い。









































子供たちの未来が
明るいものでありますように。

物語の主人公は何故














何も無い日々を守るために
命をかけて戦うのか


































私には分からない。



































無情だ無慈悲な奴だと
言われようと












































私には。
よくわからない。



































家族、友人、恋人











大事な人を守るため？













大義名分は様々あれど

























私ならば
絶対にやりたくない。































もう全滅でいい。




































その方が圧倒的に
平和だと思わないか？































立場が変われば正義も変わる


























それに、
誰かの犠牲の上でしか

成り立たない世界ならば
ない方が良いだろう








































それしか道がないならまだしも
自ら危険につっこんでいくのは
理解し難いことだ





































たとえ物語を進めるために
仕方のないことだとしても。
































おまけに
主人公補正で大抵チート持ちなのも
納得がいかない。



































戦うタイプの物語では

主人公が負け知らずで
敵をぶった斬っていく




















これではどちらが正義なのかと
疑いたくなる







































それに、
主人公たちは血を流して
戦っているのに対し


















その他があまりにも
平和すぎるのも気になる




































戦いがあることさえ知らない
村人A、B、C……































理不尽ではないか？




























命をかけている状態で
誰にも知られなくていい。
























そんな聖人君子がいるのだろうか


























個人的意見として

ヒーローは総じて
目立ちたがり屋だと思っている































つまり、こっそり戦う
なんてことはしないはずだ























そうなると前提条件が崩れる























ただのクソ野郎な村人、
もとい国民たちになってしまう。































やはりどうしても
納得がいかない。
































結局、
ヒーローは何と戦ってるのか



























敵は自分自身だろうか。









































はたまた
現実そのものなのかもしれない。

先日
大怪我をしたことがあるか
という話になり





昔を思い出してみた


























骨折などはしたことが無い





































2階や屋根の上から
飛び降りる遊びをしたり



















スパイごっこと言って

身体に紐を巻き付け
外壁をよじのぼったり

























とにかく活発でお転婆な
子供だった。












































一軒家だったのは幸いだが































周りから見ると
間違いなく
変な子だったに違いない









































そんな私の
1番の大怪我と言えば……
































やはり、背中の皮を
ごっそりイカれたことだろうか。










































たしかブランコで
一回転するのが流行っていた時






























思いっきり下に落ちた。

































だが勢いにのったブランコは
止まることを知らない。


















衝撃と同時に逃げなくてはと
反射的に背中を丸めた私の上を掠め








































そのまま皮ごと
もっていきやがったのだ。












































本当に馬鹿みたいな話である
































もし背中ではなく
頭に当たっていたら……
















































……ある意味もう少しマシな
脳になっていたかもしれない









































幼稚園だか低学年だか忘れたが
あの時の私には























黙って静止するのを待つ
考えはなかった。









































その結果の大惨事だ。


































当の本人は















さすがにちょっと痛いな
と楽観的に考えており






































お風呂の時間になって
Tシャツが脱げずに慌てるのだ














































皮がなくなった皮膚に
ベッタリ張り付いたTシャツ

お医者さんはさぞ大変だったろう
































その時の処方箋のおかげか
今では綺麗に治っている。



































自分で傷を見れない私は
終始あっけらかんだったが





























母が叫んでいたことだけは
覚えている。













むしろあんなに好き放題遊んで
怪我をしなかった私は
とても丈夫なのかも。






















私の友人は頭に大きい
スコップが刺さっていたし

田舎には怪我が付きもののようだ




















『子供を育てる』というのは
とてつもなく大変である。

人によって能力には違いがある








































その中でも
私が1度感じてみたいのが



































見たものを写真のように覚える
というものだ。










































私の友人にもひとりいた



























勉強でわからない箇所があり
その人に聞くと





































何ページの何行目にあるよ！
と答えてくる






























当時は努力の天才
なんだと思っていたが









































そういえば
『写真のように覚える』
と言っていたから














































あれは単に天才なだけだろう。














































たまに芸能人さんの
話のネタにでてくるのをみるに





































そのような能力自体は
存在するのだろう。












































できない私には
よく分からないが































見たそのままを記憶する
というのは


































かなりレアなのではないだろうか



































私も何度
頭の中にカメラがあればなぁ
と思ったことか。













































学生時代は
好きな人の横顔とかを
収めておきたかったし












































今は今で
書類関係を収めておきたい。
切実に頭に。












































あわよくば
法律関係を学んで
弁護士になるとか……











































おっと。
これではただの俗物だ失礼。



















































とまぁそのように
ある種、人生の手助けになると思うのだ













































ただ、残念なことに




























嫌な場面も鮮明に
思い出せてしまう欠点がある





































鋼の精神も必要かもしれない。















































私の、皆の、
持ってる能力は
なんだろうか。








































初期設定、初期ステータスのバグ？
人生説明書くらい
つけてもらいたいものだ。

友人がめでたく
結婚するというので








































ご祝儀に渋沢栄一をいれた。












































もちろん、
偶数にしないとか
折り目がないものをいれるとか






























暗黙のルールは
守っているつもりだ






































しかし、別の友人が
とんでもないことを言いだした



































『渋沢栄一は相応しくない』
と言うのだ



































なんでも、
愛人と妻を同居させるなど
女性関係のエピソードが多いらしい




























こちらからすれば
そんなの知ったことか
である



































私は歴史が得意ではないが
これだけはわかる
































偉人というのは大抵
どこか変わっているのだ。































悪いところばかり見ていては
ただのヒトになってしまう





































天才とバカはなんとやらだ





































そんな変人だから
成し遂げたとも言える




















































そもそも
先人の粗探しをするのは
時間の無駄だろう







































人間誰しも長所と短所がある




























あの福沢諭吉だって
『全裸癖』というやばい逸話がある





































とにかく、
自分にはできないことを
してくれたのだから

























素直に凄い人だと
思っておけばいいのだ。


































それに
相応しい相応しくないと
面倒なことを言うなら



























最初から
新札に起用すなという話である












































採用された時点で
私たちに拒否権は無い








































個人的には
誰でもいいし。




































ただ
慣れ親しんだ諭吉殿のほうが
なんとな〜く使いやすいだけだ


































これから渋沢栄一も
馴染んでいくだろう










































結局

『そういうのって気にする？』
という謎の連絡をいれることになった




























結果は
『なにそれ？知らん』
であり









気にしないことが
明白になった。








































結論
やはり、本人に聞くのが1番だ。